MBA

【レポート】30代MBA取得者がおススメする国内MBAのメリットとは?

Last Updated on 2021年1月29日 by ジョブメンズラボ

こんにちは!1歳の娘に近づくと泣かれるよっすーです。

私は一念発起し27歳で国内MBA(経営学修士)へ通学を開始し29歳で取得を完了しました。

この「実際に2年間費用と時間を使用した立場」に基づき、「海外MBAと比較した国内MBAのメリットは?」という疑問について紹介します!

結論としては「あなたの目的次第!」ですが、私は国内MBAという選択をおススメしますよ!

本記事の内容

  • 海外MBAと国内MBAの違いは「異文化ネットワーク×費用×キャリアの継続」
  • よっすーは「異業種ネットワーク×コスパ×学びながら実践」を求めて国内MBAを選択
  • 国内MBAをおススメできない人もいるので注意!

本記事をおススメする人

  • 海外MBA、国内MBAの取得を検討中の方
  • キャリアアップを考えている方
  • MBAってなんぼのもんじゃいって思っている方

国内MBAの位置づけ

MBAとは何か

 MBAは「Master of Business Administration」の略であり、大学院で経営学を修了した人に与えられる学位です。


日本語では「経営学修士・経営管理修士」と呼ばれますね。

MBAの目的は企業経営の「実務家」を育成することであり、大学院と聞いて思い浮かべる「研究」とは異なっています。

つまり、ビジネスの現場で活用できる学びを得ることに重きが置かれています。

海外MBAと国内MBAの違い

昔はMBAというと欧米のビジネススクールと同義でした。

しかし、今は日本でも多くの選択肢があります。以下に例示します。

学校名学位Memo
慶応義塾大学 経営管理研究科経営学夜間、週末可
立教大学 ビジネスデザイン研究科経営管理学夜間、週末可
金沢学院大学 経営情報額研究科経営情報学長期履修可
中京大学 ビジネス・イノベーション研究科経営管理学夜間・週末可
名古屋商科大学 マネジメント研究科経営学週末・長期履修可

上記は本当にごく一部です。

なかには通学をしなくとも取得ができるなど、様々な選択肢があります。

では、これら国内MBAは海外MBAと何が違うのでしょうか?

以下の3つがあるといえます。

海外MBAと国内MBAの主な違い

  • 海外ビジネスマンとのネットワークか、国内ビジネスマンとのネットワークか
  • 約2,000万円以上の費用か、約300万円の費用か
  • キャリアを継続するか中断するか

まずネットワークについて、これは通学における決定的ともいえる大きな要素です。

1年から2年間、卒業まで一緒に学ぶ「仲間」は大きな財産といえるからです。

そもそもMBAは企業経営の「実務家」を育成するという事からも、通学者は経営者を志向する、あるいはキャリアアップを期待しているビジネスマンです。

卒業後も連絡を取り合い、仕事を互いに紹介しあう、各々の所属する企業のコラボレーションビジネスへの発展、一緒に起業という話も聞きます。

従って、どのような「仲間」を得るかという点は非常に重要です。

続いて費用の問題も大きいです。

有名な海外MBAの卒業までの学費を例にすると、スタンフォード大学経営大学院でで約800万円、ハーバード・ビジネス・スクールで約830万円、ロンドン・ビジネス・スクールで約1140万円です!

これに生活費、教科書代、渡航費なんかも加わるので2年間で約2,000万円ですね

一方、国内MBAの学費はだいたい300万円前後+教科書代です。

しかし、実践教育給付金を使えば最大120万円の給付も得られるので実質は200万円程度と見込めます。

従って、海外MBAと国内MBAでは費用は10倍違うと考えられます。

よっすー

ちなみに海外MBAは「この費用を払える、払ってでも学びたいと思っている仲間が集まっている」という考えもできます。

そして最後にキャリアの問題です。

駐在中に取得を検討するなどのトリッキーな状況でない限り、海外MBAは基本的に会社をやめて2年間渡航することになるでしょう。

これは収入がストップする、そして30代の働き盛りの経験蓄積期間もストップすることになります。

さらに、30代の家族持ちにはなかなかできにくい決断です。

一方、国内MBAは上記で紹介した通り、夜間や休日のみ開校の大学院も多く、仕事は続けながら学ぶことができるため、キャリアを中断することがありません。

よっすー

ちなみに海外の方が会社を辞めてMBAに通えるのは、取得後の給与アップの期待が大きいからでしょうね。

「他にも授業の質とか違うんじゃない?」といった声が聞こえてきそうです。

その通りです。

しかし、授業の質は国内・海外問わず学校によって千差万別と考えるのが自然です。

そのうえで、ここでは海外MBAと国内MBAの違いにのみ焦点を当てるとこの三つで考える事ができるといえます。

よっすーのケース

冒頭で述べた通り、私は国内MBAを選びました。

そしてその立場から改めて国内MBAのメリットをまとめます。

国内MBAのメリット

  • コスパが最強
  • キャリアを中断させない&学びながら実践
  • 異業種・異世代ネットワークの獲得

まずコストパフォーマンスは海外MBAとの違いを考えれば歴然です。

私のモチベーションは「経営学の基礎、考え方を若いうちから身に着ける」ということを目的にしていました。

私はまだ下っ端の下っ端ですが、実際に経営者、あるいは経営に近い立場で物事を考える時には、その時点での最新の経営の知見が必要です。

従って、今必要なのは「最新の知見」よりも、「基礎」と考えていました。

そう考えると、国内MBAでも十分に学べると考え、海外の授業をどうしても受けたいというモチベーションはありませんでした。

よっすー

正直に言えば、2,000万なんて払えません(笑)

続いてキャリアの問題です。

当然仕事を辞めることは収入もなくなるし、不安と恐怖におののきます。

しかしそれ以上に私個人は、MBAにて体系的にビジネスを学びたいと思う一方で「経験は金では買えないから積極的に蓄積すべき」と考えています

なぜなら経験、つまり実世界での実践こそが、知識のネットワークの礎になるからです。

例えば、実際、MBAの学習をしていても「これってあの事だな」「この話ってこの前あの先輩が言っていたことだ」と紐づける事でこそ知識が定着します。

もしくは、仕事で新しい企画を検討する際、「あの枠組みが使えるんじゃないか」「この前MBAのケースディスカッションの事例と似てるな」と応用する事ができます。

この実践と学びのループは知識の習得のうえで大変重要になります。

そういった観点から、私は「今の仕事(企画系業務)を中断し、学んで戻ってくる」よりも「学びと実践を同時に行う」というある意味険しい道を選びました!

よっすー

人生100年時代、また学び直しを考える際にも、私はキャリアを継続しながら学びたいと思っています。

最後に「仲間」について。

この点は間違いなく、海外MBAの最大のメリットとなりうる点です。

海外MBAでは、世界中から集まる多様なエリートの輪の中に入り、卒業後もネットワークを維持できるというのは大きな財産です。

私は実は「仲間」についてあまり期待をせずに、この点は妥協するぐらいのつもりで国内MBAを選んでいました。

しかし、これは誤りでした。

日本人だらけで日本語で学ぶという低多様性、だからこそ話せる深い話、あるいは深いネットワークを得られたと今では満足しています。

俗っぽく言えば「飲みにケーション」です

昼間は授業で意義深いディスカッションをしたうえで、夜は身の上話を語り合う。

そのような話は会社の同僚と会社の関係者の愚痴を言い合うのとは異なる発見がおおいにあります。

あっ自動車業界(異業種)の皆さんもうちと同じような状況なんだな。

40代でも悩んでいる事って私と一緒だな。

そんなことを気づけ、そして刺激し合う仲間ができたというのは大きなメリットでした!

よっすー

国内MBAは異文化感はないものの、異業種、異世代のネットワークができるというイメージですね。

逆に国内MBAをおススメできない人

ここまで書いておよそ主張は明らかであると思いますが、最後に国内MBAをおススメしない人をまとめます。

国内MBAをおススメできない人

  • なにより国内外の優秀なビジネスマンとのネットワークが欲しい人
  • 最新の経営学の知見を学ぶ学業に専念したい人(研究者向け)
  • 日本人、あるいは日本人らしい働き方が嫌いな人

上記の三点の心当たりのある方は国内MBAの取得は再検討の余地ありです。

まとめ

今回は国内MBA取得者が思う国内MBAのメリットについて紹介しました。

おおいにポジショントークであったものの、「ネットワーク×費用×キャリアの継続/中断」という観点は必ず役に立つはずです(^^)/

ご意見やご指摘などは是非TwitterのDMまでお願いします!

>30代はキャリアのターニングポイント

30代はキャリアのターニングポイント

どんな会社でも、就職して10年も経つと一通りの手順や全体像が見えてくる。結果、よく言えば仕事に対して余裕が生じ、悪く言えばマンネリに陥ることになる。その時に、現状に甘んじて何もせず、ハンコを押すだけのルーチンワークをするか、それとも常に変化へのアンテナを高くして、いずれ必要となるであろうスキルを磨いておくかで、10年後のポジションは決まる。ジョブメンズラボは「変化へのアンテナを高く」する30代とともに成長していく。

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