Last Updated on 2021年1月29日 by ジョブメンズラボ
こんにちわ!
年間120冊以上を読んでいるMBA・ライフハック専門家のよっすーです。
今回は私が2020年に読んだ本から、20代~30代が絶対に読むべき10冊を紹介します!
「年末年始に何か読書してみたいけど何を読もう」
「せっかく時間をかけて読むなら失敗したくない」
そんな方に必ず役立ちます!
テーマは「経営」「ビジネススキル」「ライフハック」「国家」「未来」と設定し、ジャンルはビジネス書から小説まで幅広く紹介します!
今年の年末年始のお家ゆっくりタイムはこれらの本で決まり!
2020年の10選
経営
ではまずMBAの私の生業である「経営」のテーマから2冊紹介します!
1冊目は『チャレンジャー・セールス・モデル』!
この本は全世界90社の現場営業マネジャー数百人へのアンケートなど、実際に成功している営業モデルや営業担当者を調査した上で、営業モデルを分類・評価しています。
で、結論からいうと”チャレンジャー”な営業担当者、つまり「顧客のビジネスを深く理解しており、顧客企業の競争力アップについて指導する。人とは違う、論議を呼びそうな見解であっても臆する事なく提案する。」という人が高い成果を創出しているとの事なんですね。
そんなチャレンジャーを社内で創出するための仕組みや研修についても触れられている事から実践まで結び付けて考えられます。
20代~30代の営業担当者はもちろん、営業とは何かを知りたい20代~30代のビジネスパーソンにおススメです!
この本の概要は以下記事でも紹介しています!
では2冊目は『行動経済学 ケースメソッドMBA』です!
この本はMBAの講義の様子をそのまま活字化した「MBA実況中継」シリーズの4冊目で行動経済学をテーマにしています。
行動経済学は誤解を恐れず端的にいえば「人間って合理的でないよね。そんな合理的でない人間の行動を研究しよう」という学問です。
この学問は古典的な経済学のイメージからは想像もつかないほど「私たちの身近な話」が取り上げられます。
人が合理的でないことにつけこむ証券ビジネスの是非という経営の視点における新たな気づきはもちろん、すぐに思い出せる記憶で意思決定してしまう(利用可能性バイアス)自分の意志決定についても気づきが得られます。
MBA系の本は聞きなれない用語が出てきて敬遠するかもしれませんが、この本はとっつきやすく、20代~30代の幅広い方におススメできます!
ビジネススキル
続いてビジネススキルから2冊紹介します!
通算3冊目は『脱マウス 最速仕事術』です!
最近在宅勤務で他の方のデスクトップを見る機会が増えていませんか?
私は実際に他の人の画面共有を受けている際に、魔法のような操作(ショートカット)を使いこなしている人がいて驚いた事がありました!
そのような背景から読んだこの本ですが、すぐに実践できる基本的なものから応用的なものまで丁寧にまとまっています。
年明け1月からさらに生産性をあげたい20代~30代の方が、効率よくその手法を学べますよ!
この本については以下記事でも紹介しています!
では続いて通算4冊目は『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』です!
この本は元大阪都知事の橋下徹氏が「行列のできる法律相談所」などに出演し始めた当初に書かれた本で現在は絶版で中古しか出回っていない代物です。
2020年に書かれた本でもないのになぜ選書したかですか?
これは普遍的な交渉術について網羅的にまとまっている良書であるからです!
私が交渉時に意識している「利益を与える」「合法的に脅す」「ひたすらお願いする」という選択肢もこの本から学んだものです。
20代~30代のビジネスパーソンも交渉ごとをリードする機会が増えていますよね?
是非基礎から応用までこの本で学んでください!
私の交渉術まとめは以下で紹介!
ライフハック
私の専門領域であるライフハックからは厳選の1冊を紹介します!
通算5冊目は『医者が教える食事術実践バイブル2』です!
この本は糖尿病専門医である医師が医学的見地から食事法について紹介されています。
たくさんの気づきがある本ですが象徴的な例を引用します。
たとえば、ウコン。「肝臓に良さそうだから」と酒席の前後に飲んでいる人もいることでしょう。ところが、ウコンを摂ったことで肝臓を悪くした事例が報告されているのですからシャレになりません。
引用元:『医者が教える食事術実践バイブル2』
私もドキッとした一文です。
20代~30代の我々はまだまだ身体的な無理ができてしまいますが、取り返しのつかないことになる前に、日常の食事は見直した方がいいですね。
私がこのブログでもことあるごとに紹介している「完全無欠コーヒー」もこの本を読んで改めて評価する事ができました!
国家
年末年始は少し視点を上げて国家について考えるのもいいですよね。
2冊紹介していきますよ!
通算6冊目は『日本企業の勝算』です!
著者のデービッド・アトキンソン氏は菅義偉首相のブレーンの一人と言われており、この方の考え方が菅義偉首相の国政運営に大きく影響します。
そんな著者が中小企業の再編、あるいは最低賃金の向上などの施策について言及している本書は大変示唆に富んでいます。
日本の競争力のどこに問題があるのか、その処方箋は何か、20代~30代のビジネスパーソンもこの本を読んで考えてみるのはいかがでしょうか?
ちなみに想定される反論を一つひとつつぶしていくその文章構成も大変勉強になりますよ!
通算7冊目は『絶対に挫折しない日本史』です!
古市憲寿さんは皆さんご存じの通り、コメンテーター等で大活躍ですが、私は『さよなら平成くん』など、小説のファンでもあります。
そんな著者の今作は「日本史をざっくりわかる」ことを目的に、およそ教育書にはない例を出しながら日本史を紹介してくれます。
特に日本を「古代(一部の権力者にまとめられる日本)」「中世(古代の崩壊)」「近代(再び列島中が一つになる)」という三つに分けるという歴史観は大変参考になります。
20代~30代は学生時代の授業や受験勉強の記憶がまだ新しい頃かと思います。
改めて日本を通史として概観し、今の日本観を見つめなおす機会にしてはいかがでしょうか?
未来
さて、最後は年末年始にふさわしい未来に関する気づきを与えてくれる3冊です!
通算8冊目は『アフターデジタル2』です!
これは『アフターデジタル』にて既に反響があり、その第2弾として書かれたものです。
著者の藤井保文さんは中国に住んでおり、中国現地のデジタルサービスに精通しており、それらを顧客体験(UX)というキーワードで解説します。
私はメーカーの企画担当者として本書を読みましたが、この本はあらゆる20代~30代におススメします。
なぜならこの本は中国で今起こっているデジタルサービス、つまり近未来に日本でも実現する蓋然性が非常に高い未来が描かれているといえます。
コロナ禍で加速しているあらゆるサービスがどのような形に行き着くのか。考えるきっかけになりますよ!
通算9冊目は『wシリーズ』です!
10選のうち唯一の小説です。
森博嗣さんは私の大好きな作家の一人です。
本作はそんな森博嗣さんが、近未来を舞台にした作品がwシリーズです。
舞台は数百年後の未来。人体機能の向上や老化の回避のため臓器や器官を人造のものに取り換えることが一般的となり、殆ど人が死なない世界です。
また、自律型ロボットであるウォーカロンが普及し、社会の各所で人間と共に活動しています。ウォーカロンは外見や反応において人間との差異が明快でなく、個々の人格をもち生活習慣も人間と変わらないのです。
科学的にも実現しうる世界において、魅力的な登場人物たちが織り成すミステリはもちろん面白いですし、近未来の世界において問われる「人とはなにか?」が非常に深い!
こちらはシリーズものでwシリーズには10作品があります。
まずは皆さんには第一作である『第一作は彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』を読んでいただきたいです!
このシリーズを読んで考えることは、多くの古典作品を読むのと同じぐらい、自分の骨と肉になっている気がしています。
通算10冊目は『コロナ後の世界』です!
『銃・病原菌・鉄』の著者であるジャレド・ダイアモンド、『ライフシフト』の著者であるリンダ・グラットンなど、世界の著名人がコロナ後の世界について語っています。
世界の頭脳が世界をどのように見ているのか、コロナはどのような影響を世界にもたらすのかという点を、多様な視点から確認できる良書です。
個人的には中国の経済成長について、ジャレド・ダイアモンドさんの見通しがとても印象的でした。
ジャレド・ダイアモンドさん曰く「歴史上、いいことだけをした独裁者は存在しません。中国は例外ではないのです。」とのこと。
世界の未来を概観するうえで、本書は20代~30代の皆さんの入り口になる本といえます!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した10冊は私が読んだ本120冊の一部です。
私は自分の業務に関係のある本と自分にあまり関係のない本を意識的に読むようにしています。
このようにすることで知識と知識のネットワークができていくことを実感しているためです。
ここで紹介した本は「あんまり私には関係ない」「興味ない」と思ったものもあるかもしれません。
でもそんな本こそ、皆さんに新しい発見を提供するかもしれませんよ?
みなさんの本との出会いに乾杯(^^)!
ご意見など、TwitterのDMでいただけると嬉しいです!