Last Updated on 2021年1月29日 by ジョブメンズラボ
こんにちは。いーとんです。
皆さん最近話題の「グリット力」って知ってますか?アメリカで話題になった成功者の必須条件と言われています。日本語に直すと「やり抜く力」。これは才能や生まれながら備わった能力ではなく学ぶことができる能力です。グリット力を学べる『やり抜く人の9つの習慣』を読んだ感想と内容の要約について紹介したいと思います。
9つの習慣とは
まずは本書で書かれている「9つの習慣」について紹介したいと思います。
- 目標に具体性を与える
- 目標達成への行動計画をつくる
- 目標までの距離を意識する
- 現実的楽観主義者になる
- 「成長すること」に集中する
- 「やり抜く力」を持つ
- 筋肉を鍛えるように意思力を鍛える
- 自分を追い込まない
- 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
この中から僕が実践している内容を中心に紹介したいと思います。
本書の要約
第1章 目標を決める 『具体的にしなさい』
•目標に具体性を持たせる 『具体的な目標はやり抜く力を与えてくれる』
まずすべきことは達成基準を明確にした目標を掲げることです。これが最も需要なファクターとなります。例えば多くの人は目標を設定する際に、「痩せる」と設定する人がほとんどですがこれではダメ。具体的性を持たせる必要があります。「痩せる」ではなく、「10キロ痩せる」や「8号のジーンズがはけるようになる」と設定することが大切です。
- メンタル・コントラストを活用する
メンタル・コントラストとは感情や周囲の様子などを明確にイメージし、目標が達成できた際の感情などの得られることを味わうことです。そうすることでモチベーションが生まれ前向きに活動できるようになります。また実際に達成した時の様子をイメージすることで、現状とのGAPを考え、目標達成するために必要なことは何かを意識し、具体的な行動に落とし込むことができます。
自分を振り返ってもやりきれない時って目標が漠然でわくわくしない時ってなんでも続けないことがほとんどでした。
第1章 具体的なステップ
ステップ1 目標を紙に書く
ステップ2 どうなったら『目標を達成した』といえるか考える
ステップ3 目標を具体的に書き直す
ステップ4 メンタル・コントラストを活用する
目標を達成して得られること・そこに至るまでに考えられる障害を2つ書き出す
ステップ5 メンタル・コントラストを深める
書き出した得られることを味わい、書き出した障害を見直す
(Ex:本当に障害なのか?なぜ障害になっているのか?)
第2章 目標達成への行動計画を作る 『いつ何をやるか』を予定しておく
- 目標達成のためにやるべき行動を予定に入れておく
達成する目標が具体的に決まったら、日々の計画に具体的な行動レベルまで明確に落とし込みます。人は具体的な行動レベルまで落とし込めると行動を実施する可能性は3倍まで上がると言われています。具体的な実践方法を紹介します。それは『if-thenプランニング』と言われるものです。
- if-thenプランニングとは
if-thenプランニングとは『もしXだったら=if Yをする=then 』と考えプランニングする思考方法です。事前に『いつ』『何をするか』を決めることで実行できる可能性は2-3倍高くなると言われています。例えば、もし月曜・水曜・金曜になったら仕事後に1時間ジムで汗を流す。もし16時になったらメールの処理をする等です。ただし、表現方法は『~しない』ではなく『~する』という表現にすることが重要なので忘れないようにしてください
このif-thenプランニングは内務処理などで抜け漏れがある方も使いやすい思考法だと思います。私もこれを学んでから内務処理の抜け漏れが減りました
第2章 具体的なステップ
ステップ1 目標達成のためにすべきことを明確にする
ステップ2 『いつ』『どんなときに』行動に移すのかを考える
ステップ3 if-then プランニングに落とし込む
ステップ4 障害になることを考える
目標に近づくことを阻むあらゆる誘惑や障害を書き出す
ステップ5 障害への対処を考える
ステップ6 ステップ5のif-then プランニングを考える
第3章 フィードバック
- がむしゃらに努力するのではなく、日々どれだけ進歩したのかを確認すること
目標も具体的に設定し、if-thenプランニングで日々の行動まで落とし込んだら次はフィードバックの設定です。これをやるのとやらないのでは「グリット力」が全く違ってきます。定期的にフィードバックを設定することで、『今の自分』と『目標の自分』を意識することができ、脳の働きがかわり、無意識に反応できるようになります。頻度としては短期目標なら頻繁に、長期目標ならゆっくりと行うことがいいそうです。ただし取り組み当初は頻繁にチェックしないこと。成長が感じられないとモチベーション続かないですもんね。ただ正しいフィードバックが重要です。
- 正しいフィードバックとは
正しいフィードバックとはモチベーションをあげるフィードバックです。フィードバックの方法として『これまで思考』と『これから思考』がありますが『これから思考』を大切にしていくといいでしょう。
△これまで思考・・・どこまでやったのかに視点を向ける思考スタイル→達成感を得やすく早く気が緩んでしまう
◎これから思考・・・あとどれくらいやらなければならないのかに視点を向ける思考スタイル→目標までに距離が測れモチベーションが維持される
私はめっちゃ『これから思考』男でした。おかげてダイエットも続いたためしがありませんでした(笑)
第3章 具体的なステップ
ステップ1 どの程度の頻度でFBするのかを決める
ステップ2 誰からFBをもらうのか決める(ex:自分自身・家族・友人・先輩等)
ステップ3 FBの予定を決める(if-thenプランニングを忘れずに)
ステップ4 『これから思考』で目標までの距離を考える
第4章 考え方
- 現実的楽観主義者になる 『成功を望み、それにふさわしい努力をする人』
『ポジティブ』であることは大切ですが『簡単にできる』と考えることは失敗のもとです。簡単でないことを意識することで、目標への課題や困難から逃げずに検討をして行けるのです。
- 成長することに集中する
能力は努力次第で伸ばせるものです。特に「グリット力」は伸ばせる能力です。30代は悩めることも多いですが、「これから何ができるようになりたいか」だけを考えるようにしましょう。失敗してもいいと開き直ることで失敗の最大の要因である不安感をぬぐえることができます。失敗=成長への糧。成長を実感する充実感は『完璧』をめざす緊張感とは別物で楽しいものです。楽しいことほどやる気を掻き立てるものはありません。
- 意思力を鍛える
意思は日々の訓練で強くなります。日常的な小さな目標に取り組んで意思力を鍛え、いつか大きな目標に取り組む意思力=グリット力が育つ。ただし意思力は有限のため、つかれたら休憩を取りましょう。
まとめ
今回は最近話題の「グリット力」について書かれた『やり抜く人の9つの習慣』についてレビューしてみました。実際読んでから、コロナ太り解消のため5キロのダイエット・妻に痩せたねを言われることを目標にダイエットに取り組んでいます。1か月半で3.5キロの減少(残念ながら妻からはまだ痩せたねと言われていません・・・)30代ビジネスマンの皆様ぜひご一読いかかでしょうか?おススメです。
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