バターコーヒー

【書評】完全無欠コーヒーを否定?『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』

Last Updated on 2021年1月29日 by ジョブメンズラボ

こんにちは。よっすーです。

今回は先日読んだ『世界一シンプルに科学的に証明された究極の食事』(津川友介著)の感想を紹介します。最近健康・食事をテーマにした書籍を集中的に読んでいますが、この本は『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』のアンチテーゼですね。ことあるごとに引き合いに出していますが、バターコーヒー(完全無欠コーヒー)をどのように評価しているのもまとめました!

本記事の内容

  • 科学的に健康に良い食事・悪い食事ははっきりしている
  • バターは科学的に”悪い食事”という主張は根拠が不十分ではないか
  • 私は本書のみで「科学的に健康に良い・悪い食事」を判断しない

要約

正しい健康情報の取得を

本書籍の冒頭、あるいは一貫して主張しているのは「正しい健康情報を」という事です。著者はインターネットの発展で健康情報について入手しやすくなったものの、多くの間違った情報があると危惧しています。

例としてあげているのが『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』です。この本で説明されている内容の多くが科学的根拠にもとづかないものだからだといいます。

よっすー

私その本の書評あげて、完全無欠コーヒーを試してしまっています・・・。

また、「厚労省のガイドラインによると・・・」と引用して説明する医師や栄養士も多いが、そもそもそのガイドラインが正しくない場合もある。従って、本書籍では執筆時点で数多くの信頼に足るエビデンスを基に考えられる「正解に近い」食事を説明しているとのことです。

これを食べろ&これを食べるな

本書籍では親切に最初に結論を示しています。とにかく数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)あるいは悪いと考えられる食事はそれぞれ以下の5つと3つとのことです。

良い食事

  1. 野菜と果物(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)
  2. 茶色い炭水化物
  3. オリーブオイル
  4. ナッツ類

悪い食事

  1. 赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない、ハムやソーセージは特に悪い)
  2. 白い炭水化物
  3. バターなどの飽和脂肪酸

まず良い食事について、魚、野菜はなんとなくわかります。果物は前述の『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』では果糖なので×とされていましたが、本書籍では果物には果糖があるものの、果物として食した時は同時に含まれる食物繊維も一緒に食べているので「果糖が含まれているから×」という理屈は通じないとの事です。茶色い炭水化物の代表である玄米、ナッツ類なんかも『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』では否定されていましたがエビデンスに基づくと良い食事なんですね。

そして、悪い食事について、“白米は砂糖と同じ”とまで説明されています。さらにいうと、バターもダメ。『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』ではバターとオリーブオイルを同列で紹介しているけど、バターは良くないとの事。私、完全無欠コーヒー飲んでますけどどうしよう・・・。

一方でバターについて、但し書きにて、バターの摂取量と病気のリスクとの関係に関するエビデンスは強くないと断っており、観察研究であり因果関係がはっきりしていないとのことです。

よっすー

しかもバターあるいは飽和脂肪酸についての科学的なエビデンスの説明が明らかに他より少ない。

それぞれの項目のさらに詳細ついての詳しい科学的根拠は当該書籍を確認ください。

30代会社員の実践

シンプルなので内容を家族で共有できる

『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』のレビューにて、私は「食事ってパフォーマンス向上のためだけじゃないだろう」と考えていました。これは今でも一緒で、家族と過ごす食事、あるいは奥さま(あえて敬称)の作る食事について細かくあれはダメ、これはダメというのはむしろストレスです。

また、『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』は「パフォーマンス向上のための食事」というコンセプトに基づいて、「炎症が起こりにくいかどうか」といった点で各食材を評価していました。網羅的であり、答えを求めている人にはよいかもしれませんが、その表は一見して覚えられるものではありません。

その点、この書籍の良さは「シンプル」である事です。上述した科学的に良い食事・悪い食事は容易に覚えることもでき、家族とのシェアもすぐにできます。

私もすぐに奥さま(あえて敬称)に上記の点をプレゼンしました。

特に、『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』でもおススメされていたオリーブオイルは即Amazonにて購入いただきました。また、魚料理を増やすことについても奥さま(あえて敬称)の前向きなコメントをいただきました。

バランスが大事ですね

一方で、”砂糖と同じ”とまで紹介されている白米ですが、簡単に減らせるものではないですね。代替としての玄米も味にクセがあるので奥さま(あえて敬称)の承諾は得られませんでした。

さらに、会食も大事にしたい30代会社員にとって白米をやめる、赤肉をやめるというのは簡単ではないです。

ただ、この本で紹介されている食事が指針として利用価値が高い事は間違いありませんね。「病気になりたくない」「健康寿命を延ばしたい」という人は、この本は一読の価値ありです!

よっすー

もうフルーツジュースは飲みませんし、マックに行ったらサイドメニューのポテトはチキンナゲットにします(←マックはやめられない)。

バターと飽和脂肪酸に関する記載には疑問

数多くのエビデンスレベルの高い科学的根拠によって「悪い食事」とまでカテゴリーした「バターなどの飽和脂肪酸」ですが、この点についてこの本では詳細を述べていないように感じます。但し書きで「バターが悪いというエビデンスはエビデンスレベルは高くない」と言っているのに、バターを飽和脂肪酸から抜き出して名指しでカテゴリーに並べるのにも疑問です。正直に言って納得感はありません。『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』が科学的とはいえないという主張には納得があるも、それを批判している本書は若干商業的理由の匂いがしますね・・・・(個人の感想&完全無欠コーヒーを飲んでいるポジトーク)。従って他の本も読んでみたいと思いました。

まとめ

『世界一シンプルに科学的に証明された究極の食事』の要約と30代の会社員にとっての感想を紹介しました。個人の体験談も良いですが、やはり手順を踏んで行った試験に基づくエビデンスというのは信頼に足るものと感じます。健康の増進というのも知性に影響されるものだと感じますね。バターや飽和脂肪酸について興味があるのでその他の食事関連本も読んでみたいと思います!

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 [ 津川 友介 ]

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感想(18件)

>30代はキャリアのターニングポイント

30代はキャリアのターニングポイント

どんな会社でも、就職して10年も経つと一通りの手順や全体像が見えてくる。結果、よく言えば仕事に対して余裕が生じ、悪く言えばマンネリに陥ることになる。その時に、現状に甘んじて何もせず、ハンコを押すだけのルーチンワークをするか、それとも常に変化へのアンテナを高くして、いずれ必要となるであろうスキルを磨いておくかで、10年後のポジションは決まる。ジョブメンズラボは「変化へのアンテナを高く」する30代とともに成長していく。

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