【書評】「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」を読んで30歳でセミリタイアした人の考えを学ぶ

【書評】「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」を読んで30歳でセミリタイアした人の考えを学ぶ

Last Updated on 2021年1月29日 by ジョブメンズラボ

こんにちは。しんちゃんです。
本日は「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」を読んだ感想と内容の要約についてご紹介したいと思います。資産運用のノウハウだけでなく、人生哲学も散りばめられていて、著者の斬新な生き方から刺激を受けることのできる一冊です。

本記事の内容

  • FIREは難しくとも「収入-支出の最大化」という資産形成の考え方は、今日からでも実践できる
  • 日本は資産形成において、非常に恵まれている環境
  • やっぱりお勧め米国株ETF

FIREって何?

皆さん、FIREという概念を知っていますか?恥ずかしながら私は全く聞いたこともなく、おそらくこの本を手に取ることがなければ知らずに人生を過ごしていたと思います。

FIRE ( Financial Independence, Retire Early ) ムーブメントは、 経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメントである。 このモデルは、ブログ、ポッドキャスト、およびオンラインフォーラムで共有されている情報を通じて2010年代より大きな注目を集め、特にミレニアル世代に人気が高まった

ウィキペディア(Wikipedia)より引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/FIRE_%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%
83%96%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

この本のタイトルにもなっているFIREとは「経済的自由を達成した上で、早期リタイアをする」という概念のことを言います。
元々、海外でその流行の兆しを見せ、ミレニアル世代(1980年序盤~1990年中盤までに生まれた世代)で話題になったそうです。

しんちゃん

職場で「早期リタイアしたい」とは言えませんが、「FIREしたい」だったら言えそう(ごまかせそう)ですね

著者は、三菱系の大企業に入社しましたが、貴重な経験やそれなりの醍醐味を味わう一方で、型にはまらなければならない会社への息苦しさに違和感を覚えます。そして、FIREを目指すために「お金を稼ぐこと、資産を形成すること」に集中し「経済的自由を獲得すること」を決意します。

支出の最適化と高配当・連続増配株への資金投入がカギ

FIREを目指すにはいかに多くの資金を作り、高配当・連続増配株を購入し続けられるかがカギとなってくるようです。そのために、「定期的な証券口座への入金」と「入金額の最大化」が必要となってきます。

「定期的な証券口座への入金」に関しては会社員は向いていますね。よっぽどのことがない限り、毎月定期的なキャッシュが入金されているので、この点はクリアできます。

一方「入金額の最大化」に関しては人それぞれラインがあるでしょう。ちなみに、著者は「収入の8割(!)」を株式買付に回していたそうです。
結果、「収入-支出を最大化して、ひたすら株式を買い続けることで配当金を積み上げていく」という方法を一貫して続け、入社後7年ほどで、現在株式から得られる配当収入月平均20万円超、金融資産は7000万円ほどに到達しています。

エンゲル係数が高めな私にはなかなか厳しいですが、この辺りは「ゆるやかなFIREを目指してみる」くらいの気分で参考にしてみても良いかもしれません。
著者は中学生の頃からお金に興味があり14歳で為替の研究、22歳で日本株に参入といった人生経験を辿っていることも、付け加えておきます。

支出の最適化は今からでも始められる

個人的に勉強になった考え方は「支出の最適化」でした。
固定費を減らすことは、新たに所得を増やすことより、遥かに費用対効果が高い」という点です。

たとえば著者は次のようなことを言っています。

「例えば利益率が5%の事業で1万円の所得を追加的に生み出すには、20万円の資本が必要」

1万円の節約よりだいぶ労力がかかることは想像に難くないと思います。固定費の削減は、ファイナンシャルプランナーが家計を見直していく際にも、非常に重要なテーマになっています。固定費のインパクトってなかなか自分では気づきにくいです。自分で「年間でいくら」などと計算してみると気づきやすいのですが。その点で、上記の考え方は印象に残りました。他人にも説明しやすいですね。

日本は投資環境としてかなり恵まれている

もう一つ印象に残ったのは、日本が投資環境としてかなり恵まれた環境にあるという点です。たとえば中国では、基本的に外国の株式は購入できないようです。対して、日本ではインターネットで証券口座を開設し、すぐ取引することができる。こういう点一つとっても、日本は投資環境として恵まれていると。これはセーフティネットとしての公的扶助もしかりです。

この本では日・欧・米の家計金融資産の推移なども述べている部分もありますが、日本の家計における預金の割合は53%と欧米に比べて突出してます。恵まれた環境にありながら、積極的な資産運用に抵抗のある人はまだまだ多いということだと思います。

しんちゃん

近年、国がNISAやiDeCoを推進しているのも理解できますね。

資産形成には米国株ETFが取り組みやすい

著者は高配当、連続増配株への投資には米国株が有力であると言います。その上で米国株ETFを「低コスト」、「分散投資可能」、「手間がかからない」といった理由から簡単な運用商品としてお勧めしています。
米国株が魅力的なのにはいくつかの理由があります。

  • 米国の主要企業の収益力の高さ
  • S&P500が過去50年間上昇カーブを描いている

日本の全産業の営業利益率は4.3%(金融業、保険業は含まず)、これに対し米国主要企業の利益率(2019年過去3年平均)は、たとえば、アルトリア・グループ(たばこ)50.2%、アッヴィ(製薬)32.1%といった感じです。ものすごい収益率ですね。

また、S&P500の過去50年の推移グラフも、ITバブル崩壊、リーマンショックなどで一時下落するも、長期的には右肩上がりです。この辺りは、実際にグラフを見てみると、なんだか米国株に投資してみたくなります。特に日本のTOPIXなどとも比較してみてください。

高配当、連続増配株の具体的な銘柄は本書でぜひ確認してみてください。日本でも有名な、我々の生活にも関連する企業が散見されているので、見ていて興味深いです。

まとめ

今回は「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」を読んだ感想と大まかな内容をご紹介しました。
FIREは「経済的な自立」と「自由な生き方」を目指す考え方です。著者は「自由な生き方」というテーマに重きを置いていて、そのネックが経済的要因であり、あくまで資産形成は手段の一つという位置づけにしています。
資産運用の方法論にフォーカスを当てている本が多い中、改めて「何のために資産運用するのか」といったことを考えさせられる本でした。著者もおそらく30代だと思うので、ぜひとも30代の方におすすめです!

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