Last Updated on 2021年1月29日 by ジョブメンズラボ
こんにちは。よっすーです。
今回、最近読んだ『あえて数字から降りる働き方』(尾原和啓著)について紹介します。結論として、この本は30代の営業マンにおススメできる書籍です。
本記事の内容
- 誰かにとっての何者かになることが個人の生存戦略の要
- あれ、それって営業マンがナチュラルにやってますよ
要約
誰かにとっての何者かになる、そのための「ギブ」
本書を私なりに雑に一文にすると「世界で自由に働き結果を出す人は、ギブによる信頼関係を持っているよ。みんな、ギブしていこう」という事です。AIの台頭等よくいわれるマクロ環境の変化や見通しに触れた後、ギブの本質・精神・具体例を紹介という流れ(と私は理解)。
勝てない勝負をAIに挑む必要はないじゃないか。それよりも私たちが目指すべきなのは、「あなたに仕事を任せたい」と言われるような、誰かにとっての「意味のある」存在になることですよ。それこそが、これからの時代に求められる個人の生存戦略の要ですよという事のようです。
「ライフワーク」と「ライスワーク」
「ライフワーク」は人生をかけて取り組む仕事や作品。「ライスワーク」は食ってくための仕事や作品。これらの割合を考えてみましょうよというのが著書のメッセージと理解しました。
個人的に昨今は「ワークアズライフ」とか「やりがいある仕事を」というメッセージの書籍が増加している印象ですが、それらが一体ではない状態を前提としてどうしようかという提言のように感じます。
ちなみにライフワークとライスワークの詳細は以下の記事に詳しい
30代営業マンにとっての当該書籍
営業はギブを極めること
さて、私は今でこそ本業にて営業をせずに企画系の仕事をしていますが、営業を3年間経験しました。その際、当該書籍で紹介されている相手の事を慮った「ギブ」は私が営業の時に念頭においていた考え方です。
メーカーでBtoBの製品を営業していましたが、比較的リレーション営業で新規顧客のとこに突撃!というタイプではありませんでした。その営業で何をするかって相手先の企業の事はめちゃくちゃ調べます。競合も数多くいますので、負けないよう一回の商談でどれだけ中身のある話ができるかにかけていました。当該書籍で紹介されているように窓口担当者のfacebookを事前に見るなどもします。きっとこういうニーズがあるのではないかという仮説を徹底的に考え、その上で「じゃあ私はどんなギブができるか」という事を考えていました。
この「相手の立場になってギブを考える」というのは営業担当者がナチュラルに実践している事ではないでしょうか
営業にとって「ライフワーク」も「ライスワーク」も人的資本の蓄積
そういう前提を置いたとして、当該書籍が示す個人の生存戦略、つまり「あなたに任せたいという人になる」というのはもう営業の仕事そのものですよね。
そうすると、営業担当者にとっては、ある意味「ライフワーク」であろうと「ライスワーク」であろうと人的資本の蓄積だと思うんです。会社の製品が嫌いであれば営業担当者としての仕事を「ライフワーク」とは呼べないけれど、それは「ライスワーク」であると同時に「ライフワーク」の礎も築いているような気がします。
つまり、30代営業担当者は、このAIの台頭という環境変化の中、ナチュラルに(ライスワークとして)ギブをして、人的資本を蓄積する事ができ、副業や将来のキャリアに活かせる非常にラッキーな職種だなんて思いました。
そう思うと30代営業担当者の皆さんはポジティブになれませんか?
まとめ
30代営業マンにとっての『あえて数字から降りる働き方』の意味についてまとめてみました。私はもう営業マンではないですが、企画職としてのライスワークの中でも「ギブ」については考えています。でもそうするとジョブディスクリプションがはっきりしていないから終わりがなくなるんですけどね。なにはともあれおススメの書籍です!
あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略 / 尾原和啓 【本】 価格:1,650円 |