【資格取得】キャリアコンサルタント試験対策!キャリアカウンセリング理論の覚え方

Last Updated on 2021年12月4日 by ジョブメンズラボ

どうもいーとんです!

私事ですが、11月からキャリアコンサルタントの資格取得のために勉強を開始し、この1月からは隔週で授業を受けてます。

キャリアコンサルタントの勉強している中で一番大変なのがキャリアカウンセリングの理論を覚えることと、法令関係といわれいます。

法令関係は大学時代が法学部だったのでなじみがあったのですが、キャリアカウンセリングの理論はマジで覚えられません

まずすべて外国の方なので、名前が覚えられない。そして普段全く使わないので無理やり覚えても忘れていく・・・

今回はそんな覚えにくいキャリアカウンセリング理論について覚えやすく紹介していきたいと思います!!

最低限覚えるべきキャリアカウンセリング理論

試験突破のために最低限覚えるべき理論として

①スーパーの理論

②ホランドの理論

③クルンボルツの理論

④シュロスバーグの理論

⑤ハンセンの理論

⑥社会認知的キャリア理論(SCCT)

⑦サビカスの理論

の7つは必須となります!特にスーパー・ホランド・クルンボルツは3大大御所といわれており必ず試験に出ます。

今回はこの7つの理論について紹介していきたいと思います。

スーパーの理論

スーパーの理論はすべてのキャリアカウンセリング理論の元となっている理論です。

スーパーの理論はライフステージ/ライフロールといわれる理論が中心になっています。

ではまずスーパーさんがどんな方が紹介したいと思います。

名前:ドナルト・E・スーパー
元々お父さんがキリスト教関係の仕事をしており転勤が多かったスーパーさん。
その後大学進学し、労働経済学を中心に学んでいきましたが、当時のアメリカは失業者が多く、その人たちの助けになりたいと思い職業選択について関わっていきました。また建築物が好きだったので、晩年キャリア決定のアーチなどを作りました。

スーパーの理論で中心になるのが、『自己概念と職業選択』

ここでの自己概念とは

集団(仕事など)における人間関係の中で映し出される自己。この自己は一生を通じて環境や経験を受けて発展していくもの

とされています。

適切な職業選択には肯定的な自己概念が必須とスーパーさんは考えています。

ライフステージとライフロール

もう一つスーパーさんの理論で重要なのがライフステージとライフロール

ライフステージ
スーパーさんは人生を5つのステージに分かれていると考えています。

0才~15才 :成長期 身体的成長。自己概念の形成が中心
15才~25才:探索期 特定の仕事に特化していき、訓練を受ける時期
25才~45才:確立期 職業にしっかりと根を下ろし、より責任のある地位につく
45才~65才:維持期 職業的地位を維持し退職への準備する
65才~   :下降期 有給の雇用から遠ざかる

ライフロール
またスーパーさんはキャリアとは人生のそれぞれの時期で果たす役割(ライフロール)を組み合わせることだと考えています。

役割は人生の時期によって内容も密度も異なり、役割は人によって興味・能力・価値観によって内容も異なります=ライフキャリアレインボー

つまり役割は自分で選ぶことが出来る!と考えています。また役割が少なすぎると退屈なので、退職後のサラリーマンが燃え尽き症候群になってしまうと考えました。

いーとん

本業では仕事も確立期に入ったので、違うこと(役割)として副業をしてみたり、自分に置き換えても色々してるなと感じました

ホランドの理論

スーパーさんと並ぶ大御所がホランドさん

ホランドさんはスーパーさんとは一線を画した理論を展開していきます。それはホランドさんが人間嫌いだったことが関係しているのでは?と思っています。

ホランドさんは『マッチング理論』といわれるもので、簡単に言えば人は自分と同じタイプの仕事をしていればいい!と考えています。

そんなホランドさんについて紹介したいと思います!

名前:ジョン・L・ホランド
ホランドさんは第二次世界大戦当時、色々な仕事をしていた徴用した兵士を適所適材の場所に配置する仕事をしていました。そんなホランドさんですが、大の人嫌いだったそうで、面接をするのが嫌だったそうです。なので機械的に判断したとして考えたのが『マッチング理論』です!

ホランドの6つのタイプ

ホランドさんは人は6つのタイプに表現できる。仕事も6つのタイプに分けることが出来ると考えていました。

類は友を呼ぶではないですが、人は自分と同じや類似したタイプの環境を求めるので、人と仕事を同じ環境にしたら満足度、充実度につながる

と考えました。6つのタイプについて紹介したいと思います。

企業的(Enterprising):他者と仕事をするのが好き。物を売る、人を管理したい
慣習的(Conventional):事務、データを扱うのが好き
現実的(Realistic)   :手や道具を使うのが好き。1人で仕事するのが好き
研究的(Investigative) :頭を使って仕事をすること。問題解決が好き
芸術的(Artistic)  :表現することが好き。スケジュールが苦手
社会的(Social)    :1対1で仕事するのが好き。相談されたい。役に立ちたい

この6つを六角形モデルにしました。覚え方は時計の3時を中心に(RIASEC:リアセック)とおいていきます。

自分のタイプの1位と2位が隣あっていると一貫性があり、対角にあると一貫性がないと表現します。

またタイプ間の最高点と最低点の差があれば分化していると表現します。

クルンボルツの理論

3大大御所の最後がクルンボルツさん

クルンボルツさんは『学習理論』と呼ばれる理論を展開しています。


個人的にはクルンボルツさんの理論はめちゃくちゃ好きですね。あとでも紹介しますが偶然の出来事を活かすスキルが私の考える仕事のできる人に似てるからです。

クルンボルツさんはキャリアカウンセラーの役割として、人と職業のマッチングではなく、問題解決のための学習支援であると考えました。

そんなクルンボルツさんについて紹介したいと思います。

名前:ジョン・D・クルンボルツ
残念ながら2020年に亡くなったクルンボルツさん。物凄いチャーミングな方だったそうです。彼は学生時代ずっとテニスをしており、大学でもずっとテニスをしていたそうです。そのため仕事もどうするか決めていなかった時、大学の先生から心理学を学んだら?といわれキャリアコンサルタントの道を進みました。
そんな自分の経験から、偶然の出来事が人生のキャリアに大きな影響を及ぼすという『パップスタンス・ラーニング・セオリー』という理論を唱えました。

学習理論とハップンスタンス・ラーニングセオリー

クルンボルツさんは職業選択に影響を及ぼす要因として

①先天的な素質:遺伝的特徴
②環境条件や出来事:社会的・文化的要因
③学習経験
 1.道具的学習経験:直接的な経験
 2.連合的学習経験:見て学んだこと
④課題へのアプローチスキル

だと考えました。その中で①②は変えることが出来ないので受け入れるしかないが③の学習経験は変えれるし、④は学習経験を積むことで新しい課題へのアプローチができると定義しています。そのため『学習理論』と呼ばれています。

学習理論を補完するものとして『ハップンスタンス・ラーニングセオリー』があります。

今までは見過ごされていた偶然の出来事が人生のキャリアに大きな影響を及ぼすと考えたクルンボルツさんは偶然の出来事は避けるのではなく、起きたことを最大限活用すべきだ!と考えました。

そのために必要な5つのスキルを唱えました!
※頭文字をとって(こじじゅらり)と覚えてください

好奇心新しい学びの機会を模索せよ
持続性失敗に負けずに努力し続けよ
柔軟性姿勢や状況を変えよ
楽観性新しい機会は必ずやってきて、それも
自分の物にすることが出来ると考えよ
リスクテーキング結果がどうなるか見えない場合でも行動しよう
いーとん

いーとんはこの5つのスキルを持っている人はめちゃくちゃ仕事もできる人だと思って大事にしてます

シュロスバーグの理論

次に紹介するのがシュロスバーグさん紹介する中では初の女性の理論家になります。まだご存命ですが、まず見た目のインパクトがでかい!!魔女的な雰囲気がある女性です(笑)雰囲気にインパクトがあるので、ぜひ見てみてください。

そんな彼女はキャリアとは『転機の連続』だと唱えました。

そんなシュロスバーグさんについて紹介したいと思います。

名前:ナンシー・K・シュロスバーグ

彼女はある時、住みたい街とやりたい仕事はあり幸運なことに両方をかなえることが出来、旦那も転職させ夫婦二人で同じ街に引っ越しました。しかし自分が望んだことなのにその後の生活は辛くて辛くて仕方なかったそうです。

そこで何百人にもインタビューを行い、プロセスを作ることで転機を前向きに受け止めていけるように考えました。

転機だと何かが起こること(イベント)をイメージしがちですが、シュロスバーグさんは期待していたことが起きないこと(ノンイベント)も転機だと規定しました。

転機をコントロールする4つのS

転機によって起こる変化として①役割の変化(しかも一度に大きく変わる)②関係(強くなったり薄れたりする)③日常生活④自分自身の見方

この4つが大きく変わるとされており、転機は当人にプラスの効果を持つ場合も、マイナスに働く場合もあります。転機は避けることが出来ないので、マイナスの影響を最小限に抑えられるようになることだと規定しました!

転機をコントロールする4つのSについて紹介したいと思います。この4つを振り返るプロセスを経ることで転機をコントロールできるとしました。

  • 状況(Situation) この状況は予期していたか/状況はプラスかマイナスか/タイミングは良かったか悪かったか
  • 自己(Self) 自分は立ち向かう方か圧倒されるか/コントロールできると思うか/対処するスキルを持っているか
  • 支援(supports) 支援を得れる家族・友人がいるか/資金・資源を持っているか
  • 戦略(Strategies) いろいろな戦略を使っているか/転機の持つ意味を変えてみようと思ったか

ハンセンの理論

次に紹介するハンセンさんも女性の理論家です。最も新しい理論だといわれています。

彼女は『統合的ライフ・プランニング』を唱えています。簡単に言えば、個人のことだけ考えないで、ワールドワイドに考えよう!っていう理論です

個人的にはキリスト教っぽくて日本人にはなじみにくいなぁと思いました・・

名前:L・サニー・ハンセン
高校の先生だった彼女。仕事熱心な教師だったそうです。しかしある日なんで自分は仕事ばっかりしてたんだろう?もっとバランスをとりたいと思ったそうです。

『統合的ライフ・プランニング』では、個人や家族のニーズを考えるだけでなく、地域社会や世界のニーズまでも考えに入れるプラン作りを求めています。

またハンセンさんはキャリアカウンセラーは世界や社会をよりよくできる役割を担うのでチェンジエージェント(変革の推進者)であるとも規定しています

SCCT

SCCTの理論だけ唯一ひとりではなくレントさん・ブラウンさん・ハケットさんの3人で作られた理論です!

SCCTの理論は『社会認知的キャリア理論』と呼ばれており、認知=自分がどう理解したか?どう感じたか が個人的要因(性別や素質等)や環境的要因(労働市場や親の仕事等)と相互作用しながらキャリア発達を促すと考えています

SCCTの理論には①自己効力感②結果期待③目標設定が中心的なメカニズムとして個人が望ましい選択をするための要となります。

自己効力感

自己効力感とは簡単に言えば、「自分が出来そうと思うこと」です。

ある課題に必要な行動を成功させるために必要な能力の自己評価のこと

自己効力感の形成に影響を与える要素として

①個人的達成:自ら成し遂げた経験
 ex:インターンでうまく仕事ができた
②代理学習:他者の経験を観察することで得た経験
 ex:OB訪問で自分もできるように感じたこと
③社会的説得:周囲の人からの励ましやサポートを受けること
 ex:よくできたね!と褒められること
④情緒的覚醒:生理的な反応
 ex:リラックスした状態では楽観性も高くなり前向きになる

の4点が重要であり、自己効力感はこの4つによって作られていくとしました

結果期待

結果期待とはやった行動に対する「ご褒美」のことです!

正確には特定の行動を遂行した後の成果についての個人的予想と規定されています

結果期待は大きく分けると3つになり

①物理的な成果:褒賞や賞などの物理的成果のこと
②自己評価的成果:自分が大切にする価値基準を満たすこと
③社会的成果:褒められるなどの周囲からの評価

といわれており、どの期待結果を求めるかは1人1人違うといわれています

しかし一般的には自己評価的成果が得られると一番満足するとも考えられています

いーとん

SCCTの3人もよくテストで聞かれます。茶色い(ブラウン)刷毛を(ハケット)借りた(レント)で覚えましょう!

サビカスの理論

最後がサビカスさんの理論

サビカスさんの理論で特徴的なのが『ナラティブ=物語』という表現です

事実と事実を何でつながるのか?を大切にしています。

ex:妻が死に、夫も死んだ⇒妻が死に、悲しみのあまり夫も死んだ=ナラティブ

そんなサビカスさんについて紹介したいと思います。

マーク・L・サビカス

元々は学校心理学を学び、教師として働いていたサビカスさん。生徒から進路についてよく相談を受けるようになり、キャリアを考えることが子供の成長につながると考え『キャリア構成論』といわれる理論を構築しました

キャリア構成論

サビカスさんは人は職業行動と職業経験に意味を付与することにより、自らのキャリアを構成するという『キャリア構成論』を唱えました

21世紀のような不確実な社会ではスキルや能力を開発することも重要だが、「自分という感覚」を持ち続けることがより重要だと考えました。

つまり自分の軸を持つことが重要だと考えています。

そのために一つ一つの小さなストーリー(マイクロナラティブ)に意味をつながて行き大きなストーリー(マクロナラティブ)を構成していくと考えています

カウンセリング方法としては

ナラティブの再構成=キャリアテーマを考える
相談者の小さなストーリーから多くなストーリーを作りすこと

ナラティブの脱構成=障害を取り除く
キャリアチェンジの選択肢を制限するような予測や考えを取り除く

ナラティブの共構成=プラン作り
相談者が次のステップに向けて行動できるように一緒にプランを練ること

を繰り返していくとしています。

実際に経験してみる

ここまで必須の6つの理論を勉強してきました。

理論を考えた人たちのことも触れたので少しは身近に感じていただけたのではないでしょうか?

でもそれでも難しいという人は一回各理論を使ったロープレをするのもおススメ!参考書などもいっぱいあるので実践することでさらに理解が深まります

またいーとんが実践してみたのが、実際に転職支援サービスを受けてみること!

転職支援サービスを受けることで、こういった理論使ってるな?なども把握でき身近に感じされるようになりました。無料のところがほとんどなのでおススメです!

いーとん

いーとんはその後の電話はほとんど無視してますが問題ありません(笑)

まとめ

キャリアコンサルタント試験対策としてキャリアカウンセリング理論必須の6つの覚え方を紹介させていただきました!

ほんとに難しいと思いますが試験には絶対に出るので皆さん頑張って覚えましょう!

今後もちょくちょく試験対策としてまとめていきたいと思います

>30代はキャリアのターニングポイント

30代はキャリアのターニングポイント

どんな会社でも、就職して10年も経つと一通りの手順や全体像が見えてくる。結果、よく言えば仕事に対して余裕が生じ、悪く言えばマンネリに陥ることになる。その時に、現状に甘んじて何もせず、ハンコを押すだけのルーチンワークをするか、それとも常に変化へのアンテナを高くして、いずれ必要となるであろうスキルを磨いておくかで、10年後のポジションは決まる。ジョブメンズラボは「変化へのアンテナを高く」する30代とともに成長していく。

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