Last Updated on 2021年1月29日 by ジョブメンズラボ
こんにちは。しんちゃんです。
秋は試験の季節ですね。最近立て続けに資格試験を受けています。
10/18の宅建試験の興奮が冷めやらぬまま、11/15賃貸不動産経営管理士の資格試験を受けてきました。
今回は、試験の感想と予想点数を書いていきたいと思います。
賃貸不動産経営管理士試験の合格率
名称が長くて呼びにくいですが、「チンカン」などと呼ばれていますね。
「賃貸住宅業界の適正化を担う専門家」として誕生した資格ですが、その歴史は比較的新しいです。
実際の試験の合格率を見てみましょう。
年度 | 申込者数(人) | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
H25 | 4,106 | 3,946 | 3,386 | 85.80 |
H26 | 4,367 | 4,188 | 3,219 | 76.86 |
H27 | 5,118 | 4,908 | 2,679 | 54.58 |
H28 | 13,862 | 13,149 | 7,350 | 55.89 |
H29 | 17,532 | 16,624 | 8,033 | 48.32 |
H30 | 19,654 | 18,488 | 9,379 | 50.7 |
R1 | 25,032 | 23,605 | 8,698 | 36.8 |
民間資格なのでそんなに合格率は低くないですよね。宅建試験よりだいぶ簡単に見えます。
ただ年度を経るにつれて合格率は下がっています。
兼ねてから「国家資格化する」と言われてきたことが影響していますね。
実際、「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(新法)」が今年6月12日に参議院で成立し、来年の6月の法施行以降に国家資格化が見込まれています。
賃管試験は宅建試験と同じく相対評価で合否が決まりますが、この流れが合格ラインにどう影響を与えるのか、気になります…
1週間で受かる試験?
こんなこと言うと怒られそうですが、実際しんちゃんの勉強確保日数は1週間でした。
というのも「市販の過去問集とテキストがあれば1週間程度で受かる!」と聞いていたからです。
ちなみに使ったテキストと過去問はTACさんのものです。
2冊を行ったり来たりし2周くらいしたというのが実質的な勉強法でした。
勉強時間にすると13時間程度。
宅建試験、CFP不動産試験と立て続けに受けてきたので、賃管試験の知識も設備系の細かい部分を除くとスムーズに入ってきました。
受かる気満々で当日の朝も軽く復習をした後、会場へ向かいました。
実際に試験を受けた肌感
今まで賃管試験は40問の試験でしたが、今年度からは50問と問題数が増えています。
40点満点時代の試験でおよそ7割くらいが合格ボーダーラインと言われていましたので、今回の試験では35点を目指しました。
試験範囲はざっとこんな感じ。
【試験出題範囲】
1.賃貸管理の意義・役割をめぐる社会状況に関する事項
2.賃貸不動産経営管理士のあり方に関する事項
3.賃貸住宅管理業者登録制度に関する事項
4.管理業務の受託に関する事項
5.借主の募集に関する事項
6.賃貸借契約に関する事項
7.管理実務に関する事項
8.建物・設備の知識に関する事項
9.賃貸業への支援業務に関する事項(企画提案、不動産証券化、税金、保険等)
宅建と違ってそんなに本格的な民法問題も出ませんし、賃管士の制度も結構宅建士の枠組みをモデルにしてるなと感じるものも多いです。
設備系はちょっとマニアックで実務経験ないと「?」って感じです。
「給水設備の方式」が苦手でしたが、「方式が違うと断水になったときの対処方法も違うなあ」と住民の気持ちで考えて覚えました。
さて、実際の試験を受けた感想ですが、試験時のリアルな気持ちの変化を以下に書いてみたいと思います。
「全然過去問と傾向違うじゃん」
↓
「これはダメかもしれん」
↓
「1週間で受かるとか言ったやつ誰」
結論、今までの試験の傾向が大きく変わり、大変な結果となりました(笑)
少し言い過ぎかもしれませんが、個人的には宅建試験と同じようなレベル感に感じてしまいました。
「民法の難化」と「初見問題の増加」
過去問対策が重要な試験と聞いていましたが、今回の試験では「過去問で見たことのないような問題」が多く出題されたようです。
また、重要事項説明や基幹事務では細かいことを問われました。
びっくりしたのが宅建業法から2問くらい(媒介とIT重説)出ていたことです。
まさか出ると思ってもなく、1か月前の知識を必死に呼び起こしここは何とか取れましたが…(でもこの試験で宅建業法出すってどうなんですかね?)
あとは民法。
改正点からも出ましたし、全体的に難しかったです。
宅建に出そうなレベルの民法で面くらいました。
自己採点の結果
さて、自己採点の結果は、
34/50点でした。
せめて35点はいってほしかった…
まあ今年に関しては仕方ないですかね。
賃管試験速報サイトの予想は?
賃貸不動産経営管理士試験応援ブログというサイトがあります。
このサイトを見ると33点~37点といった幅で予備校や講師の予想が記載されていますね。
35点が最も予想として多いですが、次点は36、34点になっています。
結果発表待つしかない(奇跡よ起これ)
SNSやYouTubeでの予想
アガルート 工藤先生の予想
アガルートは本試験終了後、一番早く解答速報を上げ始めていましたね。
工藤先生の予想は、35±1点となっています。
工藤先生のロジックは以下。
前提として、今年度の受験者数が29,604人で、例年だいたい94%程度の受験数だそうなので今年度受験者数を28,000人程度と想定。
次に、過去の3年の合格者数推移がそれほど変動のないことを背景にして(H29年8,033人、H30年9,379人、R1年8,698人)を参考に、今年度の合格者を8,800人としています(あくまでも工藤先生の独断)。
この場合、想定合格率は31~32%。
そして、工藤先生が今回の試験で「難しい」と感じた問題が14問だったそうです。
このような理由に、今回の傾向変化による合格点の読み取りづらさを加え、予想点を導き出したようです。
Kenビジネススクール 田中先生の予想
Kenビジネススクールの田中先生は、最新の動画では35~36点と予想されています。
ご自身のスクールの受講生から集計されたデータをもとに上記の予想点を上げています。
ちなみに、試験当日の夜に問題分析会の動画を上げられていましたが、その際には動画の中で予想点数34点くらいじゃない?とコメントされていたんですけどね…笑
実際に当日の試験も会場で解かれたようですが、肌感では「簡単に解ける問題が21問くらい」ともコメントされていました。
やはり講師の先生によって全く異なる感想ですね。
ちなみに問題分析会の動画は点数予想を抜きにして、一つ一つの問題を丁寧に解説されていたので、個人的には面白い動画でした!(宅建の鳥海先生も出てます)
TAC/LECの予想
TACの予想は36±1点です。高いですね。
LECは「12/1(火)18 時 公表予定」となっています。
LECも外しちゃならんと慎重なんですかね。
やはり、今回から試験傾向が大幅に変わり、各予備校、講師ともに予想しづらいことが伺い知れます。
自身の予想点数
宅建試験であれば合格率がある程度決まっているので、比較的予想は立てやすいかもしれません。
しかし、賃管試験については国家資格化が見込まれている中で、非常に予想がしづらいです。
「試験団体がどのくらいの合格率、もしくは合格人数を出すのか?」
ここにつきると思います。
少し興味深いのが昨年の予想点の的中状況。
昨年2019年の合格点は29点でした。
しかし、昨年29点を当てたのは10名(団体)中、2名(団体)のみ。
しかもボリュームゾーンは予想点26~28点が8割を占めていた。
個人的な意見ですけれど、昨年低く見積もりすぎたという失敗があるので、今年度は高めに見積もっているのでは?と信じたくなってしまいます。
加えて「国家資格化見込み」という状況がありますから、まあ点数はどちらかというと上がるかなともは思います。
ただこの点も「まだ民間資格である」とも受け止められますよね。
そうなると、過度に低い合格率にはしないのではないか。
色々勘案して、個人的には35点を予想しています。(だとしたら私落ちますけどね笑)
まとめ
今回は、11/15に受験した賃貸不動産経営管理士試験の結果と予想点数について紹介しました。終わったことは仕方ないので、切り替えて次のステップに進んでいきたいですね。(合格諦めてはないですよ)
※2021年1月8日合格発表日にて奇跡的に合格を確認しました(合格ライン34点)
皆さんの合格を祈願しながら、今後も様々なことにチャレンジしていく予定です。
宅地建物取引士、管理業務主任者の記事も興味ある方は参考にしてみてください。