【FP3級から2級へ】1カ月70時間の独学でFP2級に一発合格した勉強法とおすすめテキストを紹介!

Last Updated on 2021年5月30日 by ジョブメンズラボ

こんにちは。しんちゃんです。

本記事では、ファイナンシャルプランナー2級(以下:FP2級)について、独学一発合格を果たした私が実践した勉強法、お勧めのテキストなどをご紹介していきたいと思います。

「FP2級は初学者や働きながらでも合格できる?」
「予備校に通う必要はある?」
「どれくらいの勉強時間が必要?」


といった疑問にもお答えしていきたいと思っています!

FPを受験した経緯

3級から2級への壁

もともと私は大学生時代にFP3級を受験し、合格していたという背景がありました。

就活をしていた当時だったので「企業の面接のネタになるかな」程度の軽い気持ちでの受験です。

そういった背景から、その時には2級受験に進むモチベーションもありませんでしたが、

実際に、当時2級のテキストを見たときに「これはちょっと独学で難しそうだな・・・」と感じたのも事実で、言い訳を作っていたという面もありました・・笑

その後、社会人になって数年経過し、ふとしたきっかけでFP2級試験を受けることになります。

詳細については、下記記事にまとめてありますので、ご興味があれば参考にしてみてください。

受験時の私のスペック

思い切ってチャレンジしようと思った私は、2020年1月26日のFP2級試験を受験しました。

「FP協会」「きんざい」と2種類の試験機関がありますが、私はFP協会の「資産設計提案業務」を選択。

理由は「FP協会」の実技試験の方が簡単だと言われていたからです。

ちなみに、当時の私のスペックは以下のようなものでした。

【受験時のしんちゃんのスペック】

・金融実務経験…なし(仕事:営業、業種:製造業)


・FP3級取得年次…2010年(大学生のとき何かの不安に駆られノリで取得)


・生活環境…平日週5勤務(平均残業時間20~30時間)、土日は基本休み、単身赴任

FPの受験層としては、例えば金融業に勤めていて仕事で必要な方、家計について知識を身に付けたい主婦の方などの話をよく耳にします。

一方私はというと、金融実務経験もまったくない、メーカーの営業。

FP3級に合格しているといっても、3級を取得したのはかれこれ10年も前

そして営業という割とストレスフルで拘束時間の長い環境下で働いていました。

つまり、FP2級の受験者としては私にはまったくアドバンテージはなかったわけです。

独学で合格は可能なのか?

FP2級は独学で合格可能である

FP2級試験を受験する際に「独学でも合格できるのだろうか?」といったことを考えました。

書店にいけばFPのテキストは一通り揃っているので、独学でチャレンジする手段はあります。

一方で通信教育や予備校といった手段もあり、効率よく学習するには高い費用も止む無しなのでは、と思う方もいるかと思います。

結論から言うと、自身の経験からFP2級は独学で合格可能な試験であると断言できます。

なので、勉強の始め方で悩んでいる方は、今すぐ書店に行き、これから紹介するテキストを買って、勉強を始めることをお勧めします。

独学を選んだ理由

私が独学を選んだ主な理由は以下の3点です。

独学を選んだ3つの理由

・「教材費用が安い」通信教育でも最低2~3万程度の費用が必要。市販の参考書であれば3~4千円程度から勉強が開始できる。

「時間・場所が制約されない」…講座の様にカリキュラムが決まっていないので、学習のペースも自分で自由に決めることができる。

「チャレンジ精神」…どこまで独学でいけるのかを試してみたかった。

もし費用が安く、自分のペースで学習ができるのであれば通信教育や予備校を絶対使います。

講師に教えてもらった方が理解も進みますし、最新の情報なども収集できます。

なので予備校・通信教育は全くもって否定していないのですが、私は自身の成功体験をもって、

「コストパフォーマンス、時間の自由度、自分の力試しという点から、独学に挑戦してみませんか?」

とお勧めしたくなるのです。

独学で使用したテキストは?

独学でのFP試験勉強に実際に使ったテキストをご紹介します。

実際に使用したテキスト

・・割とボロボロですね。笑

最近では、FPのテキストは最近かなり多くの種類が出版されていて、書店でどれを手に取るか悩ましいかと思います。

私は、基本テキストとしてTAC出版から出ている「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」、問題集として「スッキリとける過去+予想問題 FP技能士2級・AFP」を使いました。

市販の参考書の中では比較的ボリュームは少ない方だと思いますが、逆に言えば本当に必要な部分をコンパクトに収めています。

1冊が早く回せるので基本事項の復習にも最適です。

毎年5月下旬に最新版が発売されていますので、是非チェックしてみてください。


私は「短期合格」を目標に「シンプルさ」を重視してテキストを選びましたが、人によって基準は様々かと思います。

良書の多いFPテキストの中から厳選したものをタイプ別に解説しましたので、是非こちらの記事もご参考ください。

合格までに必要な勉強時間は?

一般的なFP2級試験に必要な勉強時間は150~300時間程度と言われているようです。

断言しますが、肌感として150~300時間も勉強する必要はありません。

「6割以上」を取れば合格できる試験ということは、資格取得だけを考えるのであれば「4割も落とせる」試験なんです。

社会保険労務士のように課目ごとの「足切り」もありませんし、行政書士のように「記述問題」もありません。

基本的な論点を押さえ、効率的にインプット&アウトプットを繰り返せば150時間未満で合格することは十分に可能です。

実際、私がFP2級試験に要した勉強時間はおよそ70時間(1か月弱)でした。

短期集中で学習し、合格を勝ち取りましょう!

余った時間を別のことをする時間に充てた方が有意義ですよ(^^)/

実際の勉強方法は?

私が独学で実践していた勉強法は以下になります。

【FP2級の独学学習法】
基本テキストをざっと1周読む
❷予想問題集に取り組む⇔知らない知識をテキストに書き込む
❸参考書を少し丁寧に1回読む
❹過去問に取り組む⇔知らない知識をテキストに書き込む
※以降は時間があれば過去問、テキストの繰り返し

❶【試験5週間前】基本テキストをざっと1周読む

基本テキストというのは先ほどご紹介した「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」のことです。

単元が6課目ありますが、1単元およそ50ページ程度の分量になっていますので、1日1課目(50ページ程度)を目標に1週間でまずはテキストを1周します。

この時のポイントは「多少わからなくても進むこと」「細かい表や注釈にこだわらないこと」です。

ここでの目的は「大まかな範囲を知り、最低限のぼやっとした知識を身に付けること」です。

❷【試験4週間前】予想問題集に取り組む(テキストに書き込む)

テキストをざっと読んだらすぐに問題集に取り組みます。

実践のない知識は意味なし。インプットだけでは知識は定着しません。

実際に問題集に取り組むと、自分のできなさに唖然とします。笑

でもそれでいいんです。間違えた問題ほど記憶に残ります。

そしてこの時のポイントは「問題を解いて得た新しい知識をテキストに書き込むこと」です。

実際の書き込み①
実際の書き込み②

画像は私が実際に書き込んでいたテキストです。

テキストは本当に基本的なことしか書いていませんので、問題集を解いていると「こんなこと知らないよ」という所がたくさん出てくると思います。

問題を解き、知識を調べ、テキストに書き込むという作業はなかなか時間がかかります。

でも後々この作業をしてよかったと思える時が来ます。

新たに得た知識をどんどんテキストに書き込むことによって、オリジナルの対策テキストを作ってください。

❸【試験2週間前】参考書を少し丁寧に1回読む

問題集を解き終わり、書き込みされたテキストを少し丁寧に読みます。

これによりインプットとアウトプットが徐々に結び付き始めるはずです。

ちなみにこの時点で試験2週間前でした。

平日の勉強時間は2時間程度を目標にしていましたが、日によってはまったく勉強に取り組めないときもありました。

逆に休日はその穴埋めで4時間程度を確保して勉強しました。

❹【試験直前まで】過去問に取り組む(テキストに書き込む)

時間があれば問題集をもう1周程したかったのですが、残りの2週間は過去問対策に充てました。

FP試験は過去問が試験協会からダウンロードできます。

また、過去問の解説を無料で見れるサイトもあります。


私は予想問題にも取り組みたかったので、「スッキリとける過去+予想問題 FP技能士2級・AFP」を購入しましたが、過去問だけで取り組むという方は、過去問関連の教材は特に購入はしなくてOKです。

解く準備ができたら、試験直前まで過去問、テキスト読みの繰り返しをしましょう!

2020年のFP2級試験結果

上記の勉強方法を行った結果、私の2020年1月26日FP2級試験の点数は、学科43点/60点(合格)、実技78点/100点(合格)でした。

「高得点」とまではいきませんが、限られた時間の中で「合格」という成果を勝ち取るために、非常に効率的な学習ができたと感じています。

2021年度FP試験日程について

2021年度のFP3級・2級試験日程は下記の通りになります。

試験日受検申請期間合格発表日
第1回2021年5月23日(日)3/12(金)~4/1(木)6月30日(水)
第2回2021年9月12日(日)7/6(火)~7/27(火)10月25日(月)
第3回2022年1月23日(日)11/9(火)~11/30(火)3月4日(金)
日本FP協会ホームページより作成

申し込み期間は、試験日の約2か月前から開始され、約1か月前に締め切りとなります。

たとえギリギリに申し込んだとしても、1か月弱あればFP2級試験で合格を勝ち取ることは可能です!

FP2級合格後にチャレンジしたい資格は?

さて、晴れてFP2級に合格となれば、目的は無事に達成となりますが、私はFP合格後に間をあけず次の資格試験にチャレンジすることをお勧めします。

その中で、特におすすめするのが宅地建物取引士(宅建)です。

実際に私は、1月のFP試験に合格したあと、合格発表の3月以降はAFP取得に取り組み、その後7月から宅建試験の勉強を開始、無事2020年度の10月宅建試験に合格しています。

宅建試験をおすすめするのは以下の理由からです。

FP合格後に宅建試験をおすすめする理由

FPと宅建の相性が非常に良く、効果的な資産運用に加え、土地活用などのアドバイスも可能になり、ダブルライセンスで取り扱える業務領域が拡大できる

FP合格者が次にチャレンジする資格として丁度よい難易度、かつ、コスパが良い資格

・試験日が毎年10月であり、FP試験後(1月や5月)の勉強習慣を持ったまま、余裕を持ったスケジュールで取り組める

宅建資格の取得は本当におすすめです。

FPも素晴らしい資格ですが、宅建士は「独占業務や必置義務がある」という点で、就職時の評価アップ、職場での収入アップなどにも一役買う、とんでもない高コスパ資格です。

宅建試験の情報や実際に私が取り組んだ勉強法は詳細にまとめていますので、以下記事をぜひ読んでみてください!

>30代はキャリアのターニングポイント

30代はキャリアのターニングポイント

どんな会社でも、就職して10年も経つと一通りの手順や全体像が見えてくる。結果、よく言えば仕事に対して余裕が生じ、悪く言えばマンネリに陥ることになる。その時に、現状に甘んじて何もせず、ハンコを押すだけのルーチンワークをするか、それとも常に変化へのアンテナを高くして、いずれ必要となるであろうスキルを磨いておくかで、10年後のポジションは決まる。ジョブメンズラボは「変化へのアンテナを高く」する30代とともに成長していく。

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